アクセシビリティ

iOS 6.0+VoiceOver: 日本の視覚障害者にとっての大きな1歩

本日2012年9月19日(米国時間)、アップルのiPhone, iPad向けOSであるiOS 6.0へのアップデートが開始されました。 iOS 6の一般的な更新内容については本家のサイトを始めとして各所で紹介されていますが、VoiceOverについて書かれていない大きな新機能があり、…

第2世代Apple TVのVoiceOver

昨年2010/12/23に、近くのヤマダ電機でApple TVを買いました。 第2世代Apple TVのiOS 4.1以降にはVoiceOver機能があり、音声フィードバックで全盲社でも使うことができます。 Apple TVで何ができるか、買うべきか買わざるべきかという記事はたくさんあるよう…

Mac OS Xアクセシビリティ勉強会やりました

先日1/30,31にただの個人の集まりであるArgument VectorでMac OS Xアクセシビリティ勉強会というのをやりました。タイトルはMacですが、MacとiPhoneのアクセシビリティについて実演を交えながら語るというものです。 最初は仲間内の宴会のはずだったのですが…

リニューアル後のはてなブックマークに関する感想とTips

11月にはてなブックマークがリニューアルされ、使い勝手がいろいろ変わっています。何か書こうと思いっつ1ヶ月ほど過ぎてしまいました。 JAWS for Windows 9.0+IE7またはFF3で利用する上でよくなった、もしくは操作に工夫を要するようになったところを書いて…

Ubuntu上で簡単Orca体験

Ubuntuが最近一部ではやってきている感じです。 このUbuntuには最初からOrcaというGnome用のスクリーンリーダーが入っているということなので、しゃべらせてみました。参考にしたページは以下です。 Accessibility/doc/StartGuide - Ubuntu Wiki: https://wi…

JAWSでLivedoor Readerを使ってみました

ずいぶん前から人気のあるRSSリーダーのLivedoor Readerですが、いろいろあってあまり使い込んでいませんでした。先週オープンソース版のFastladderが公開されたことに刺激され、フレッシュリーダーからOPMLインポートして少しまじめに使ってみました。 その…

「Webアクセシビリティ」のアクセシブルバージョン

今日遅ればせながら、書籍Webアクセシビリティ 〜標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践〜のテキストデータを出版社よりいただき、自力で読めるようになりました。 この本は原作を東京女子大学の渡辺隆行さんを中心とするグルー…

aiBrowser

先日、IBM AlphaWorksから、aiBrowserという音声ブラウザがリリースされました。ホームページリーダーなどと同じ音声ブラウザですが、特にFlashやDHTMLへの対応に主眼が置かれています。MeadowのHimiさんが開発にかかわっていることで興味を持ちました。(ブ…

テンキー操作でのPASMOチャージはまだ?

どうやら、少なくとも東京メトロ券売機ではまだテンキー操作による音声確認つきでのPASMOチャージはできないようです。 今日から、PASMOが始まりました。私も大半の人と同じくSuicaを持っているので、早速近所の駅から池袋までの往復で使ってみました。地下…

フレッシュリーダー再会

ちなみにタイトルはtypoではありません。 非常に久しぶりの投稿になります。きっと誰もみてくれていないのではと思いつつ。 フレッシュリーダー、ちょっとした工夫でスクリーンリーダーによる使い勝手が向上したよ、という話です。 昨年発表されたサーバイン…

詳細読み

ここで詳細読みについて少し。 詳細読みとは、スクリーンリーダーなどが漢字や仮名の交じった文字列で同音異義語を識別するために使う特別な読み方のことである。たとえば「高」という文字は「こう」という読みになるが、「工」や「公」も「こう」である。そ…

FOMAらくらくホンと漢字詳細読み

FOMAらくらくホンIIIを昨日購入した。基本的には中高齢層をターゲットとしたシリーズであるが、途中から合成音声による操作フィードバックやメール読み上げ機能がついたことで視覚障害者の間でも人気が高い。徐々に機能追加が行われてきたが、今回文字入力時…

宿泊予約ページに思ってみる

昨日、ハーモニー・アイによるイベントに参加した友人から話を聞いた。 Webサイトによけるユーザテストの重要性と大変さみたいなことが中心話題だったようだが、その中で、高齢者によるホテル予約ページの利用デモが行われたようだ。題材はCentury Hyatt Tok…

WCAG 2.0研究会参加

NAPとITRC協賛のWCAG 2.0 LCWD研究会に参加してきた。 WCAG 2.0 WD翻訳とUnderstanding文書の日本語訳を読んで出かけたのだけど、正直なところまだ人様に説明できるほどの理解ができていない。 その中で、ベースラインという考え方について思ったことを書い…

意味のあるマークアップ

5/3の日記のコメントにこんなことを書いた。 はてなブックマークの場合、せっかくclass属性に意味のある名前がついているので、これに見出しのレベルみたいな役割を閲覧側でつけられるといいかもしれません。サイトと役割情報を組にして共有したら初心者でも…

WCAGお勉強のメモ

WCAG 2.0 ラストコール・ワーキングドラフト研究会にいくことにしているので、ちょっとお勉強をしてみた。 そこで気になった点をいくつかメモしておく。 ベースラインについて WCAG 2.0でいうベースラインは、技術のセットであるらしい。たとえば マークアッ…

見出しの効能

Webページのアクセシビリティを高める一つの手段として、見出し要素によるマークアップを挙げることができる。HTMLのh1,h2…というやつである。 本来の目的からすると章、節、項目といった階層構造の長いドキュメントにしか使えないのだけど、現在のようなUI…

「新しいウインドー」に関する気持ち

三日坊主 - 新しいウィンドウに関して。 使い勝手が向上する場合も target="_blank"などで新しいページを開くことについて、私は一般的にだめだとは思わない。むしろ別ページを開いた方がうれしい場合もある。たとえば リンク集やブックマーク。リンク先でひ…

GMailの表示が変わった

しばらくぶりにGMailにログインしてみたら、表示される内容が若干変わっていた。 まず、トップに近いところに「スクリーンリーダーをお使いの方は簡易HTML表示に切り替えると使いやすくなります」との表示。また、「設定」とかが確か以前はリンクになってな…

はてなダイアリーが音声ブラウザで読みにくいかもしれない件について

こちらに関連して。 私も音声ブラウザ(JAWS+Internet Explorer)を使っているが、はてなダイアリーの構造自体はそんなに読みにくいとは思っていない。ブログの構造で重要なタイトルや小見出しにはちゃんと見出し要素(h1, h2..)が振られるようになっているので…

支援技術とページ作成者の共同作業

東京女子大学渡辺隆行氏のチームによる日本の視覚障害者用ウェブ利用ソフトの機能調査という資料が昨日からあちこちで取り上げられている。UAAGのテストスイートという客観的な指標を使って国内で販売されている4種のスクリーンリーダー(および音声ブラウザ)…

あちら側の支援技術

tsumo-log (ツモログ):【メモ】 Googleの「Writely」買収とか、webのプラットフォーム化とか。に関連して。(トラックバック失敗。) 現状では、Webのアクセシビリティを確保するために、Webサイト側での構造化といった配慮と、ユーザとネットをつなぐ距離に…

今時?のFlashサイト

この間ふとしたことからタカラトミーのサイトを訪れる機会があった。以前ちょっと話題になった「ウオーキービッツ」という小さい亀のおもちゃの商品情報を探そうとしたわけなのだけど、結局あきらめてしまった。 このサイトのトップページ、Flashだけででき…

BloglinesとWeb=山登りのアナロジー

昨日、Bloglinesに登録して使ってみた。RSSフィードをまとめて閲覧できるだけでなく、知らないフィードをおすすめしてくれたり、フィードをキーワード検索で探して登録できたり、なかなかおもしろい。検索キーワードに英語しか使えないらしいなど気になるこ…

アクセシブルなDHTML

アクセシビリティのある DHTMLというページを見つけた。 以前から、GUIを構成し始めたHTMLには要素の役割を示す何らかの構造が必要だと思っていた。どうやらすでに存在していたようだ。XHTML2.0のRole Access Moduleの一種と思われるが、以下のような書き方…

Yellow Fade Techniqueと動的通知の抽象化

Webの動的UIの表現方法で、Yellow Fadeというテクニックがあることを初めて知った。 http://www.37signals.com/svn/archives/000558.phpAjaxとか使っていちいちページが遷移しないタイプのWebアプリで、変更があったところをちょっとの間だけ黄色く表示して…