「新しいウインドー」に関する気持ち

三日坊主 - 新しいウィンドウに関して。

使い勝手が向上する場合も

target="_blank"などで新しいページを開くことについて、私は一般的にだめだとは思わない。むしろ別ページを開いた方がうれしい場合もある。たとえば

  • リンク集やブックマーク。リンク先でひとしきり遊んだらウインドーを閉じるだけで戻ってこられる。実際私ははてなブックマークをそういう設定で使っている。
  • 一連の動線が決まっているページ群で、横道にそれる場合。複数ページの読み物で深い参考文献がつけてあるような場合、お買い物のようなサイトのヘルプ。

などである。

なぜ「使ってはいけない」のか

おそらく、タブブラウザを使い慣れている人には複数のページが同時に開くことの問題点が認識されにくいかもしれない。逆にたくさんのページを効率的に扱うことができるのがタブブラウザの特色とも言えるだろう。
現在のところ多くの人が使っているIEでは、そのままではウインドーにつき一つのIEが立ち上がってしまう。複数のアプリを切り替えながら操作することに慣れていない人にとってはわかりにくいし、慣れていても5枚とかになるととってもいやである。自分の意志に反して任意のタイミングでポップアップし、いちいち閉じなければならない広告とかは最悪である。
さらに、音声ブラウザを利用している人の中には、新しいウインドーが開いた時に自分がどういう対応をとればいいかすぐに気づけない人もいる。画面を見ていれば、見ていたコンテンツの上に別のじゃまなものが重なったらおなじみの操作で閉じればいいことがすぐにわかるだろう。しかし、音声を頼りにPCを利用する場合、自分が閲覧していたページ(の続き)に今フォーカスがあるのか、新しく開いたウインドーに連れて行かれて、閉じなければ元のところに戻れないのかは、実際にALT+TABなどでフォーカスを移動してみなければわからない。特に初心者では、その対策さえも何度か困った後に編み出す技のように思えるだろう。新しいウインドーが開いたことを通知してくれる音声にも気づかないかもしれない。
もちろん、これはWebブラウザの基本的な使い方として教育しなければページ作成者だけに大きな負担がかかってくるというのも事実である。
結局は

  • 作成者はブラウザを選べない人がまだたくさんいることを認識した上で、使い勝手を向上する範囲で使うこと
  • 利用者もいろいろなパターンに慣れていくこと

という両方からのアプローチが必要だろう。