見出しの効能
Webページのアクセシビリティを高める一つの手段として、見出し要素によるマークアップを挙げることができる。HTMLのh1,h2…というやつである。
本来の目的からすると章、節、項目といった階層構造の長いドキュメントにしか使えないのだけど、現在のようなUIかドキュメントかわからないWebページでも、機能や意味を考えるとマークアップできる。たとえばdel.icio.usのブックマークでは、
- h1: 「del.icio.us/kinoue」
- h2: 「All your items (17)」
- h3: 「tags」「options」
- h4: 各ブックマークのタイトル
といった感じになっている。
このようになっていると、たとえば視覚障害者用閲覧環境では、見出し移動コマンドを使って素早く構造をたどって移動することができる。
しかしながら、mixiでもはてなブックマークでも、あまり見出しによるマークアップは見かけない。なぜか。
おそらくは見出し要素がHTML登場時期から持っているフォントサイズを変更するという副作用しか認知されていない結果、最初はfont要素、そして最近はdiv/span+CSSで足りるということになっているのではないだろうか。
ということは、視覚障害者用閲覧環境でなくても、ふつうのIEやFireFoxで見出し要素があってうれしいことがあればいいのではないか。
- サイドバーに見出しだけ一覧するビューとか
- (たとえばCTRL+マウスホイールとかで)見出しごとに大きくスクロールするとか
たいていは1画面で見渡せるようにページを設計するからそもそも視覚障害者みたいに迷子になることもないし、あまりこれだけだとうれしくないかもしれない。なにかないかな。